勉強会便り
藤井先生は、京都の仁和寺のはずれの自然の豊かなところで生活しながら、自然を対象としたパフォーマンスや、インスタレーション、ドローイングなどを発表されています。
今回は、ご自分で集めてこられた、御室88箇所の楢枯れの巨木が落とした葉を使って、藤井さんのやっていらっしゃるプロジェクトのひとつ、「BY LEAVES WE LIVE」を、子供たち全員で取り組みました。
まずは、先生が京都から持っていらっしゃったたくさんの楢の落ち葉を見せていただきながら、楢の木の命、その成長を支える葉っぱの一生について先生からお話をうかがいます。
つぎに、各自がそれぞれ自分で選んだ落ち葉を、丁寧に鉛筆でスケッチしていきます。「よく見てね、葉っぱの形は一枚一枚みんな違うんだよ。」
先生の言葉に耳を澄ましながら、一生懸命、葉っぱを目で追って、鉛筆でドローイングしていきます。
最後に自分の選んだ葉っぱに、今の自分のことを語る言葉、あるいは秘密の言葉をマジックで書きこみます。
先生は言葉の書かれた葉っぱを最終的に、「清め、封印する」ために、「塩」を使って漬け込んで、最後はそれをまとめてアクリルの立体の中に封印するそうです。つまり、「時の封印」をするのです。
子供たちの時が閉じ込められた、アクリルの作品は、秋ごろに日本語学校に届くそうです。
藤井先生、素敵なワークショップをしてくださりありがとうございました。
先生の京都弁のイントネーションも、とても魅力的で、子供たちは真剣な眼差しで、先生のお話を聞いていました。
それでは、秋に素敵な作品が届くのを楽しみに待っています。