第27回 サラ・ボルサ オープン読み会
今回から今年度後半に入り、曜日が第三金曜日になりました。
折り紙ラボでは鶴の写真立てを作りました。
メッセージも立てられます。
読み会の今月のテーマは「雪」、まず折り紙の鶴にちなんで、いわさき ちひろの挿絵が美しい「つるの おんがえし」から読みました。
続いて、寒い冬が来て冬眠に入った友達を待つキツネくんとオオカミさんの話、「あいつもともだち」です。春と友達を待ち遠しく思う仲良し二人組みの様子が活き活きと描かれていて読みやすい一冊です。
3冊目の「ナヌークの贈りもの」は、氷の世界で共に生きるエスキモーと白熊を題材にしていますが、どうしたらこんな写真が取れるのだろう、と思うくらいクマの表情が可愛らしく、子供も早く頁をめくって欲しそうでした。
最後に、「やまとゆきはら 大和雪原 -白瀬南極探検隊‐」を読みました。これは、今から100年前に南極探検に挑んだ日本人、白瀬 のぶのお話です。探検に使われた船の大きさ、持ち物、観測計器などを見ると現在と比較できないほど厳しい状況での旅であったことが分かってきます。と同時に、い つの時代にも変わらない自然に挑む人の情熱が読み勧めていくうちに見えてきます。少し内容が難しく、また長いお話でしたが、隊員の持ち物の中に「こんぺいとう」を見つけたり、エスキモー犬の様子に耳を傾け最後まで聞けました。型染めの技法を用いた布地版画の頁も美しいので、皆さんにも是非読んでいただきたいです。
次回は3月16日(金)17:30からです。もう春らしくなっているでしょうか?皆さんの参加をお待ちしています。