2025年4月5日(土)14:30から、ボローニャ市立図書館サラボルサ内のサラ・ラガッツィにて、日本語読み聞かせ会「Raccontamelo in Giapponese」を開催しました。
今回の読み聞かせ会は、Bologna Children’s Book Fair 2025にちなんだイベント「BOOM!Crescere nei libri」(3月27日から5月28日まで開催)の一環として行われました。
まず、本を聞く姿勢になるために、お馴染みの歌『はじまるよ はじまるよ』を手遊びつきで歌いました。

何度も参加してくれているお友だちは、もうとっても上手です。イタリア人のお友だちも、一生懸命、「いち、に、さん、し、ご」と日本語で言いながら、指も日本のやり方で動かしてくれました。
本を聞く準備ができたら、1冊目の絵本『ぞうくんのさんぽ』(福音館書店)の読み聞かせ、スタート!

シンプルなストーリーの大型絵本で、小さな子どもたちも次に何が起こるのか興味津々。ぞうくんがお散歩しながら、かばくんや、わにくん、かめくんに出会います。最後はどうなるかな?
そして、2冊目の本は『もったいないばあさん』(講談社)。こちらも大型絵本を読みました。

いろんなことについて「もったいない もったいない」と言うおばあさん。豊かになった今、子どもたちに「もったいない」の意味を知って欲しいとの作者の想いから生まれた絵本だそう。楽しい内容に耳を傾けながら、ものを大切にする気持ちを教えてくれる素敵な本でした。
2冊本を読んだあとは、気分転換も兼ねて『こぶたぬきつねこ』の歌を歌いました。

こぶた、たぬき、きつね、ねこグループに分かれて、まずは、動物の名前を歌に合わせて、そのあとは、それぞれの動物にちなんだ鳴き声などを「ぶぶぶ ぽんぽこぽん こんこん にゃーお」と歌いました。「ぽんぽこぽん」だけ、鳴き声ではなかったので、最初、ちょっと戸惑った様子でしたが、みんなで楽しく歌えました。
お歌のあとは紙芝居『めだかのめめちゃん』(童心社)。

紙芝居と聞いて「私、紙芝居大好きー!」というおともだちもいるくらい、紙芝居は大人気。
ミズカマキリやゲンゴロウや、タガメなどの天敵に遭遇しながら、めだかの生態がわかりやすく語られているお話です。
そして、4冊目の絵本は『あおむしととのう』(文芸社)。先ほどの『めだかのめめちゃん』に引き続き、春のいきものである「あおむし」が主人公です。

卵から生まれた「あおむし」ではない「みのむし」が、どうやって綺麗な蝶々になるのでしょうか? 途中、いっぱい食べて……そのあとは、いっぱい、いっぱい、うんちが登場!うんち好きは、全世界共通ですね。リズミカルな音が多く使われていて、本の横に食い入るように覗き込んでくれるお友だちもいました。
あおむしの絵本を読んだので、本日の締めくくりとして『キャベツの中から』をフリ付きで歌いまいた。

この歌は「おとうさん、おかあさん、おにいさん、おねえさん、あかちゃん」という家族の呼びかたを学べる歌です。何度も同じリズムを繰り返し歌ったので、最後には口ずさんでくれるおともだちも沢山いました。
今年のサラボルサ・日本語読み聞かせ会は今回で終了ですが、来年度も秋頃に2025/26の読み聞かせ会の開催を検討中です。ぜひ、楽しみに待っていてくださいね!!
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。
(サラボルサ読み聞かせ係 須飼)