2016年春の課外授業&ピクニック@Arvaia

雲ひとつない青い空が爽やかな4月の第3土曜日、普段勉強をしている東洋美術研究所を少し離れ、ボローニャの丘々を望む郊外の畑で課外授業が行われました。日本語勉強会の子供たちを温かく迎え、案内してくれたのは、有機野菜を播種から収穫まで一環して自分たちで行う農業グループ「Arvaia アルヴァイア」の創立者の一人であるステファノさんです。
まずは子供たちを敷地内の小屋に案内し、数種類の種子を見て触れました。同じ種子でも色々な大きさや形状のものがあり、種子から得る作物も葉、根、茎、種子、果肉など様々なのだという説明に、子供たちは真剣な顔で耳を傾けていました。


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何十種類もの農作物が有機栽培される畑を歩きながら、私たちが毎日口にする野菜や果物は、食べ物である前にたくましい生命力を持つ植物であることを実感し、食卓やスーパーでしか見たことのない野菜の姿に驚く子もいました。有機栽培ならではの逸話や、近年の温暖化が及ぼす影響についてのお話もあり、大人たちも新発見がいっぱいです。


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ミニツアーの最後は、イタリアン芋掘り大会です。姿が生姜によく似たキクイモを掘りました。土の中から泥まみれのキクイモが出てくるたび、子供たちの歓声があがり、嬉しそうな笑顔がこぼれます。


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畑の中を歩き回り、芋掘りで汗をかいた後は、お楽しみのお弁当と絵本の読み聞かせです。大型絵本「もったいないばあさん」と紙芝居「たべられたやまんば」を青空の下で読み、課外授業を締めくくりました。


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土がついた野菜を見る機会が少ない子供たちにとって、情熱と信念を持って農作物を育てるアルヴァイアとの出会いは価値ある経験になりました。苦手な野菜も少し身近に感じられるようになったかもしれません。
今回お世話になったのは、ボローニャ市の西端に3ヘクタールの農地を持つ農業協同組合「Arvaia アルヴァイア」です。有機栽培の農作物を播種から収穫まで組合員自身が一環して行うこの農業形態は、CSA(Community Supported Agriculture 地域が支える農業)と呼ばれ、イタリアではアルヴァイアが初めて取り入れました。年間75種類もの農産物を栽培すると同時に、有機栽培の普及、伝統農業の見直し、公有地の保全などの役割を果たし、地域に貢献しています。

http://www.arvaia.it/ (イタリア語)
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by manekineko-bo | 2016-04-29 05:13 | まねきねこ会イヴェント