第11回ママのためのレクチャー
−江戸の中期・後期の絵師、丸山応挙について-」
2014年11月20日(木) 午前10時〜 於:東洋美術研究所
(Al Centro Studi d-Arte Estremo-Orientale/ Via Santa Maria Maggiore 1/a-f)
第11回目の「ママのためのレクチャー」が先日、東洋美術研究所にて行われました。
今回は、江戸時代中期—後期の絵師、丸山応挙(まるやまおうきょ・1733-1795)についてお話を伺いしました。。
応挙は近現代の京都画壇にまでその系統が続く「 円山派」の祖であり、写生を重視した親しみやすい画風が特色です。はじめに、応挙の手がけた襖絵の傑作の作品の数々を、見てゆきました。空間の生かし方や、配置、そしてその中に感じられる「気」のエネルギー。すばらしいものばかりでした。
次に、応挙が作品を創りあげるために描いた、自然の草花や昆虫、動物などの、膨大な量のスケッチ、修作、ドローイングの数々を見てゆきました。観察力鋭く緻密でため息のでるものばかりで、まさに現代の日本画のルーツのように思えました。
応挙が用いた、「つけたて」という筆の技法についても先生からご説明を受けました。それから、西洋の遠近法を用いた、眼鏡絵も新鮮なものでした。先生のお話を伺いながら、皆、18世紀の江戸時代に優れた絵師として活躍した応挙の魅力を満喫いたしました。
ペテルノッリ先生、貴重なお話を本当にありがとうございました。
(ママのカルチャー担当・烏丸)