第10回ママのためのレクチャー

「東洋美術研究所所長ジョバンニ・ペテルノッリ先生が語る-室町時代の美術」

2014年5月22日(木)  於:東洋美術研究所
(Al Centro Studi d-Arte Estremo-Orientale/ Via Santa Maria Maggiore 1/a-f)

先日行われた第10回「ママのためのレクチャー」は、「室町時代の美術」について、ジョバンニ・ペテルノッリ先生からじっくりとお話をお伺いしました。
室町時代は、足利将軍家によって統治され、200年以上も続いた時代(1336-1573)で、京都の北山、東山を中心に武家が公家を圧倒し、文化的にも大きく成長をとげていき、美術においては水墨画が盛んになり、また本阿弥、世阿弥による能の確立等、京都を中心に優れた作品や文化がたくさん生み出されました。

今回は、主にその時代の水墨画の流れを中心にお話を伺いました。
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もともとは中国で盛んであった水墨画・・14世紀には多くの中国人の僧侶が日本に来ていたり、また、日本の僧侶が中国にわたって、水墨画を学んで日本に持ち帰りました。
まず、その時代の高名な画僧であった明兆・如拙・周文らの作品について、作品を画集で見せていただきながら、中国の水墨画との関係や、禅宗との深いかかわりについて詳しく説明していただきました。
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その後、それらの画僧たちの流れを受け継ぎながら雪舟が水墨画を確立していきます。その彼の力強い、筆致と迫力のある構図に、ただただ感心するばかりでした。
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最後に、室町時代後期に始まった、狩野正信、狩野元信らから始まった水墨画と大和絵の技法を融合させた、のちに狩野派と呼ばれる400年も続いた最大の画派についてもお話を伺いました。

ぺテルノッリ先生の豊富で深い知識に、今回も参加者全員ただただ感心しながら、「室町時代の美術」についての理解を深める事ができました。
すばらしいレクチャーをしていただき、本当にありがとうございました。
(ママのレクチャー担当・烏丸)
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by manekineko-bo | 2014-05-23 15:17 | ママのためのレクチャー