第7回ママのためのレクチャー

「東洋美術研究所所長ジョバンニ・ペテルノッリ先生が語る−江戸時代中期の超絶技
巧の絵師、伊藤若冲について」


ここイタリアでも山々の紅葉が、だんだんとみられるようになりました。収穫の秋、食欲の秋そして文化の秋となりました。
さて、先日11月15日に、第7回目のママのためのレクチャーが東洋美術研究所で行われました。

今回は、毎回たいへんすばらしいレクチャーをしてくださる東洋美術研究所の所長のジョバンニ・ペテルノッリ先生を再びお迎えして、近年日本でたいへん注目されている江戸時代中期の超絶技巧の絵師、伊藤若冲(いと
うじゃくちゅう・1716−1800)についてたっぷりとお話をお伺いしました。

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日本滞在も長く、日本美術をこよなく愛するペテルノッリ先生ですが、今回のテーマである江戸中期の絵師「若冲」は先生の最もお好きな作家だそうです。まず、18世紀の当時の日本の時代背景の説明から始まって、京都の街で一生を過ごした若冲の生い立ちなどを交えながら、先生の若冲観を語っていただきました。

写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」若冲。

研究所にあるたくさんの若冲の画集を見せていただきながら、特に傑作とされる作品群について中国美術の作品や、時にはヨーロッパ美術の作家などと比較しながら詳しく説明していただきました。

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後半は、若冲が主に晩年やっていたたくはん画(版画技法の一種)の数々に注目いたしました。

私たちは、若冲の卓越した技法と、度肝を抜くような構成とそのオリジナリティー、そして作品の完成度の高さと江戸時代に生きた若冲のあふれんばかりのパワーに、ただただため息をつくばかりでした。
まさに、若冲は江戸時代のイコンと言えるのかもしれません。

日本人の観点とはまた違った世界観での先生の若冲観はとても新鮮で興味深く、今回も時間があっという間に過ぎてしまいました。

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ペテルノッリ先生、貴重な若冲のお話をしていただき、本当にありがとうございました。
心より感謝しております。とても有意義なひと時を過ごすことが出来ました。
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by manekineko-bo | 2012-11-24 14:56 | ママのためのレクチャー