まねきねこ便り 冬号

暖冬、暖冬と言っていたら、年が明けてからめっきりと寒くなってきましたね。日も短くて、なかなか外で遊ぶのも難しい季節。こんな絵本はいかがでしょうか。今回は、本の紹介に加えて、文庫に通ってきてくださるお友達のお話「とん、とん、とん、こんにちは!」と本に関するちょっとした話「本の話題」も加わりました。


しろくまちゃんのほっとけーき わかやまけん こぐま社
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しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて、焼き上がったホットケーキをテーブルに運んで、お友達と一緒に「おいしいね。」といただきます。読んだ後は、必ずホットケーキを焼くことになる一冊です。(0~3歳)



わにわにのおふろ 小風さち(作) 山口マオ(絵) 福音館

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わにわには、お風呂が大好き。お湯につかってリラックス、水鉄砲も飛ばしちゃう、石鹸のあぶくを飛ばして、シャワーでカラオケ、のぼせるまでお風呂を楽しみます。わにわにの強面な表情と愛嬌溢れる動作のギャップがコミカルで楽しいお話です。(0~3歳)



ぱんつのはきかた 岸田今日子(作) 佐野洋子(絵) 福音館

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「はじめに かたあし いれるでしょ」と、詩人の岸田今日子さんのリズミカルな文章に乗って、パンツのはき方を楽しく教えてくれる絵本です。子豚さんと一緒に、「よいしょ、よいしょ」と一緒にパンツをはいている気分になってきます。最後は、「あぁ、やっぱり…」と思いつつ、ふふふと笑ってしまう落ちがついています。(0~3才)



ぬぬぬぬ 五味太郎 偕成社

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お化けが出てきて「ぬ」、怒って「ぬぬぬ」、「ぬ」の音の表情豊かさに驚きます。子供と一緒に音と言葉を楽しむ絵本。文庫には、この他にも、「るるるるる」、「んんんんん」等、五味太郎さんの音の絵本・言葉の絵本シリーズがそろっていますよ。(0才以上)



りすのぱんやさん ミミィとミィーヤン 学習研究社
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ある日、森で人気のリスのパンやさんのところに、お腹をすかせた象さんが倒れ込みました。その日のパンを売りきってしまっていた、リスの家族は知恵を働かせ、小さなパンをもとに森中の動物から交換に材料をもらいます。最初は小さなパンだったのが、段々大きくなっていく過程が楽しい絵本です。(3~6才)



ドワーフじいさんのいえづくり 青山邦彦(作・絵) フレーベル館
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気難しいドワーフじいさんが、森の中に家をつくりはじめたところ、動物たちが集まってきて、手伝う代わりに自分たちの部屋をつくってくれとお願いします。どんどん増えていく動物たちと、建築家の青山先生の描かれる詳細な家の様子が素敵です。(3~6才)




赤神と黒神 松谷みよ子(文) 丸木位里(絵) ポプラ社

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十和田湖に住む美しい女神をめぐって争い、赤神と黒神が激しい戦いを繰り広げる秋田の民話。負けた赤神の後を追う女神の気持ちが子供に分かるかしら、と思いながら子供の成長と共に何度も繰り返し読みたい一冊です。(6才以上)




ガヤガヤむっつり 舟崎克彦 あかね書房

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お誕生日のお祝いを一緒にしてあげたいガヤガヤと、ひとりで静かな時間を過ごしたいムッツリのドタバタ物語。お話を自分で読む楽しさを教えてくれる一冊です。自分でひらがなが読めるようになってから読んでもいいかもしれませんね。(小学校低学年)



ミルキー探偵大活躍 もしかしたら名探偵 杉山亮 中川大輔(絵)偕成社
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探偵のミルキー杉山と不思議な事件の謎を解いてゆきます。3事件を収録。SFや探偵小説に興味を持つきっかけになりそうな、子供向け探偵小説です。小学校中・高学年ならば、自分で読んで見るのも良いでしょう。(小学校中学年以上)



ちいさいももちゃん 松谷みよ子 講談社
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このお話を読みながら育った方も多いかもしれません。30年に渡って書かれた、著者自身の体験から生まれた、モモちゃんとその家族の物語です。モモちゃんの誕生から始まるこの物語は、子供が見る世界が軽やかに語られる前半と徐々に現実世界の不安を感じ始める年ごろまで、子供と大人の成長の過程が描かれています。少しずつ子供と一緒に読み進めたいシリーズです。(小学生から)



てつびん物語 土方正志 奥野安彦 偕成社

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1995年1月、大震災に襲われた神戸で、著者が出会った、小料理屋〈てつびん〉のおばちゃんが震災と闘い続けた記録を写真でたどります。震災から17年を迎え、福島と神戸で燈籠の火が灯されましたが、この本を読むと「復興」ということの難しさ感じさせられます。私達と私達の子供たちに課せられた課題ではないでしょうか。



とん、とん、とん、こんにちは!

今号は、ボローニャの外から文庫を借りに来てくださっているお母さんに、どのように文庫を利用されているか一筆書いていただきました。

まねきねこ文庫を利用させていただいている5歳児の母です。息子が同じ本ばかり読むのに飽きてきた頃にまねきねこ文庫のことを知り、入会させていただくことにしました。このように身近に貴重な本をたくさん借りることができる場所がありうれしい限りです。今は日本語習得目的と本のすばらしさを教えてあげたいと思い、毎日最低2冊は読むようにしています。息子のお気に入りは”かがくのとも”と”はじめてであう科学絵本シリーズ”。”かがくのとも”は虫に夢中だった4歳ごろ頃から読んでいますが、子供が興味を示す身近な題材をもちいたシンプルな話が多いので、子供と話しながら読むのにおすすめです。今は人間の体のしくみに興味があるようで”はじめてであう科学絵本シリーズ”にはまっています。特に加古里子さんや堀内誠一さんの絵本は息子も私も大好きです。今後シリーズが文庫に増えてくれることを期待しています!(T.S.さん)
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本の話題
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絵本の「読みあい」という取り組みを御存じでしょうか。私が最初その言葉を耳にした時には、恥ずかしながらそれぞれ好きな本を持ち寄って読み合うのかなと思いました。「絵本のよみあいからみえてくるもの」(ぶどう社)を書かれた中村季衣さんは、小児病棟で子供たちに絵本を読みながら、この「読み合い」という言葉を生みだされました。読み手が語るものと聞き手が感じるものを大切しながら読む読み方とでもいうのでしょうか。中村さんの活動は、養護施設から老人ホームまで色々なところで展開されていますが、その中のエピソードの一つで、あるお年寄りの女性に「かにむかし」を読んだ時のことが書かれていました。蟹に柿の実を投げつけた意地の悪い猿にむかって、聞き手のおばあさんは、切なげに、ぽつりと「あんたは、そげな悪さをしたいときなんじゃなぁ。」と語りかけられたというのです。これは、長い人生を歩んでいらした方だからこそ言える一言ではないでしょうか。もし私が読み手であれば目から鱗の心境でいたことと思います。子供たちとも、そのような、読み手と聞き手の気持ちの交流のある本読みを心がけたいと思っています。長い一日の終わりに絵本に向かう時、難しいこともたびたびですが。(井口)


ぼくも、わたしも、よんだよ!

勉強会の子供たちが、冬休みの間に文庫の本を読んで書いてきてくれた感想文です。今回はそれぞれが、好きな本を選んで書いてくれました。

1年生は好きな本を選んで、好きなところをそれぞれ書いてくれました。
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なまえ:まや (年長)
ほんのだいめい: わんわんものがたり
さくしゃ:でぃずにー
すきなところ: あかちゃんがうまれるところ。 スパゲッティーヲタベテイルトコロ。

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なまえ: あり (年長)
ほんのだいめい: クリスマスのころわん(ひさかたチャイルド) 
さくしゃ: まどころひさこ
すきなところ: わんわんわん。 ケーキだケーキだ いただきます。 はむはむはむ。「わん、わんわん。ああぱたぱたがとまらない。」 ぺろぺろぺろ。

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なまえ:ひろ(年長)
ほんのだいめい:あなたをずっとずっとあいしてる
さくしゃ:みやにしたつや
すきなところ:はーとがじぶんをてぃらのさうるすとわかったところ。


2年生は、好きな絵本を選んで、登場人物にお手紙を書いてくれました。


「ももいろのきりん」(中川李枝子・福音館)を読んで
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ももいろのキリカさんへ
 あなたの本をよみました。きれいないろがたくさんでてきて、とてもうれしくなりました。こんどクレヨンの木のところに、わたしをつれていってください。そしたら、クレヨンをいっぱいとって、にじいろの木かいてみたいです。本をよんだあと、わたしも、るるこちゃんみたいに、ももいろのかみで小さなきりんをつくってみました。ミミちゃんというなまえです。キリカさんのおうちにいくときにつれていくから、いっしょにあそんでください。  ことより (1年)

ディズニーの「リトルマーメイド」(講談社)を読んで
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リトルマーメイドのアリエルへ
エリックおうじをすきなんですか。にんぎょのままでいたいですか。わたしもにんぎょになりたいよ。にんぎょほんとうにいるの。こんどエミコのまえにきて。   えみこより (1年)

イソップどうわ「かえるとうし」 (小学館)を読んで
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子がえるさんへ
おとうさんのことはおきのどくでした。
でもおとうさんはそんなに大きくならないよ!
わたしはこのおはなしをよんでむりなことをしてはいけないとおもいました。   エレナより (1年)

ディズニーの「クリスマスキャロル」(講談社)をよんで
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スクルージさんへ
スクルージはおかねもちなのだからみんなをたすけてあげてください。
マーレはいきていたときほんとうにわるい人でしたか。
 たけしより (1年)

ディズニーの「アラジン」(講談社)をよんで

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こんにちはあおのてんきいさん。みたことがありませんがぼくのおねがいもかなえてくれますか?   のぶひさより (一年)



清水先生クラスは、それぞれ好きな本を選んで感想文を書いてくれました。少し長めのお話の要約も付けて、読んだ時の気持など細かに書いてくれました。

「手ぶくろを買いに」(新美南吉・偕成社)を読んで ルーチェさん 2年
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きつねのおはなしです。きつねのおかあさんは小さいときにおともだちといっしょに町にいっていたずらして、あとでにんげんにおいかけられて、にげました。ちょっとかわいそうでした。そのときをおもいだして、おかあさんぎつねはきつねのぼうやに「このお手てを出てはいけないよ。」と言いました。きつねのてをだしてしまったのでわたしはびっくりしました!!!!しゅじんが「さきにお金をください。」といって、お金が本とうかわからなかったのでしんぱいでした。でもうまくいきました。わたしは、日本ではきつねはまほうがつかえるとは、しりませんでした。とってもかわいい絵でした。いろんなきもちになりました。


おめでとうのおはなしの「ハナちゃんとクモちゃん」(角野栄子・講談社)を読んで さらさん 5年

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犬になったくもと女の子のおはなしです。わたしがすきだったばめんは二つあります。一つ目はおかあさんに犬をかってはいけないと言われ「シ、マ、ラ、ナ、イ、シ、タ、ラ、シマラナイ。」とうたいながらさんぽをするところです。二つ目のばめんは犬が赤いあめをたべて赤くなって空に女の子といっしょにうき上がったところです。
おかあさんと本をよんでたのしかったです。


「ありがとうのおはなし」(講談社)を読んで 賢君 2年
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この本の中にはお話しが三つあります。ぼくは「ある夏のあつい日、バクは…」(斉藤洋)が一番好きでした。なぜならぞうが山からおちたり、はながへびみたいににげたり、そのあとぞうがへびのことをはなとおもってはなにつけたことなどがおもしろかったからです。バクはへびがこわいゆめを見たとおもって、へびのゆめを食べました。ぼくがゆめを見ていないときは、バクが食べたのかな~???

小林先生のクラスもそれぞれ好きな本を読んで、要約と一緒に感想を書いてくれました。

「エルマーとりゅう」(ルース.S.ガネット・福音館)をよんで 俊亮君 2年
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9さいのエルマーエレベーターがとしとったねこからかわいそうなりゅうの話をききました。
 エルマーは、このりゅうのことをとてもかわいそうにおもいました。
 そして、りゅうをたすけることにしました。りゅうをたすけたおれいに家につれてかえってもらいました。
 あらしになってしまいますが、二人はたすかります。
 ぼくが、いんしょうにのこったことは、りゅうの体が水にだんだんしずんでいくところです。うごけなくなったりゅうがかわいそうではらはらしました。しかしさいごには、体がうごけるようになってよかったなとおもいました。


「マコチンとマコタン」(灰谷健次郎・あかね書房)をよんで  明君 2年
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マコチンとマコタンは、二人の兄弟で、八才と五才くらいの子です。二人ともいたずらっこで、いっしょにたくさんあそびます。おもしろくて、いんしょうにのこったぶぶんはマコチンが、あべこべやさんで、
「金もちがびんぼうで、お金を一円もないのが、大金もち。どろぼうがきたら手を上げじゃなくて足上げろというから、ドシンとしりもちをつくねん。」
と、あべこべを言うから、おもしろいと思います。
 たいていの子どもは、マコチンとマコタンみたいにいたずらっこだと思います。


エルマーとりゅうの「エルマーゴリラにあう」(ルース.S.ガネット・福音館)をよんで 優翔君 3年
 
エルマーは、かわいそうなりゅうの話を聞いて、動物島に、行きました。そこで、ゴリラにあいました。ゴリラは、エルマーの手をねじろうとしましたが、むねにいっぱいのノミがくっついていたので、エルマーの手をねじることができませんでした。そこで、さるにとってもらいました。でも見つけられなかったので、エルマーはリュックからむしめがねを出してさるたちが、しんけんに見つけだしてゴリラをかこんだところを、にげだしました。ぼくが、いんしょうにのこったところは、さるがむしめがねを見て、「ノミが百ぴき見える。」といったところがおもしろかったです。ぼくが、エルマーゴリラに会うをよんで、感じたことは、エルマーの前に、ゴリラがあらわれても、おびえずにれいせいに、ちえをはたらかせて、すごくゆうかんだなあと思いました。ぼくだったらにげていたかもしれません。エルマーがりゅうをぶじに、助けられるかたのしみです。


「マコチン」(灰谷健次郎・あかね書房)を読んで 光司君 4年

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最初にとよこ先生を困らせていたやんちゃなマコチンが、最後は病気になった先生のために食べものを遠くの先生の家に持って行きました。先生は「うれしい」とせなかに書きました。
 いんしょうに残ったところは、最後にとよこ先生が「うれしい」と、マコチンのせ中にゆびで書いたところです。この先生は女の先生で、やさしいです。
 マコチンのやんちゃでやさしいところもいんしょうに残りました。
 読みやすくておもしろい本でした。


「がらがらどん」を読んで ケンタ君 5年

 
ぼくがこの本を選んだのは、さいごにトロルがばらばらになったのがおもしろかったです。やぎたちがトロルに食べられなくてよかったと思いました。ぼくは、トロルがきらいです。なぜなら橋の上をとおる動物を食べてしまうからです。ぼくがやぎだったらにげていました。
 作者が言いたかったことは、「悪い人は、まける。」ということだと思います。


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by manekineko-bo | 2012-02-07 22:41 | 文庫