2024年3月16日(土)14:30から、ボローニャ市立図書館サラボルサ内のサラ・ラガッツィにて、バイリンガル読み聞かせ会「Italia e Giappone: Incontrarsi nei libri(イタリアと日本:絵本の中であいましょう!)」を開催しました。
イタリア・ボローニャの市立図書館サラボルサ・ラガッツィ(児童図書セクション)と、日本・東京都板橋区立図書館は、2022年3月22日に姉妹図書館となり、今年で提携2周年。このことを記念し、現在、双方の図書館で、日本語とイタリア語の両方で出版されている絵本の展覧会が開催されています。
今回のバイリンガル読み聞かせイベントは、この展覧会に際したもので、日本語をまねきねこ会メンバーが担当し、イタリア語はサラボルサのボランティア読み手が担当。初めての試みのため、事前準備も頑張りました!
12月のオープン読み聞かせに引き続き、今回も定員25名のお部屋が満杯!
集まってくれた子どもたちの第一言語は、日本語:イタリア語=6:4くらいの割合でした。
まず、初めに、サラボルサ・ラガッツィのエンリカさんが、両図書館の姉妹図書館提携や展示会についてオープニングのご挨拶。
そして、本を聞く姿勢になるために、今回も『はじまるよ はじまるよ』を手遊びつきで歌いました。初めてのお友だちも頑張ってくれました!
今日の第1冊目は、『あおくんときいろちゃん』(レオ・レオーニ (作)、至光社)。各ページ、日本語の後にイタリア語を読む流れで行いました。
そして、絵本の中では、あおくんときいろちゃんが、「うれしくて うれしくて」ハグをしていたら、みどりになっちゃうのですが、本当にそんなことが起こっちゃうのか、透明のカラーフィルムを利用して、みんなにも体感してもらいました!
「うわっ!」「なったー!」と感動している様子が可愛かったです。
2冊目の絵本は、『14ひきのせんたく』(いわむら かずお (著)、童心社)。今回は、長いお話だったので、見開きを日本語で読んだ後、次の見開きをイタリア語、という流れで読みました。
洗濯板が川に流れちゃったとこでは、「あっ、あっ」と心配している子もいました。
3冊目の本は、『もう ぬげない』(ヨシタケ シンスケ (著)、ブロンズ新社)。ふくがぬげなくなっちゃった男の子が、「このままぬげなかったらどうしよう?」と思うけれど、「なんとかなるかな?」と頑張ってみる物語。
終わった後に「この本が一番面白かった!」「借りて帰りたい!」という子が沢山いました。
服が脱げなかった「もう ぬげない」を読んだ後は、最後に、パンツをはいて締めくくろう!ということで、ナポリ民謡で日本の子どもたちにもお馴染みの「おにのパンツ」を振りつきで歌いました。
イタリア語のみを話すお友達も、日本語の歌詞に合わせて「強いぞー!強いぞー!」と一生懸命振りを真似してくれて踊ってくれました。
まねきねこ会で初めてのバイリンガル読み聞かせとなりましたが、「日本語とイタリア語、両方で同じ本を借りて帰る!」という子もいて、日本とイタリア、両国の関係を絵本を通して深める素敵なイベントとなりました。
今年のサラボルサでの読み聞かせイベントは終了です。
また、来年度の日程が決まったらご連絡します!
ご参加くださって皆さん、ありがとうございました!!
(サラボルサ担当・須飼)